土曜日

今日、最初のお客さんはH君(50才)。

入院中のお母さん(92才)が3度目の脳梗塞を起こしたので病院に見舞いに行って来たそうです。

病院で左手だけのピアニストのサロンコンサートをしていたので聴いて来たそうです。

左手で演奏する楽曲があり、スクリャービン(ロシア)の作曲だそうです。

スクリャービンはヨゼフ・レヴィーン(学生時代の同級生)らと、超絶技巧の難曲の制覇数をめぐって熾烈な競争を無理に続け、ついに右手首を痛めてそうです。それから猛練習をして左手だけでピアノを弾くようになったと、H君は説明をしてくれました。

病院から新世界に来て、散髪をしてから店に来てくれました。

T君、3日続けて来店。

今日はN君(43才)と2時半に待ち合わせをして年配の人が集まるスナックに行って来たそうです。

N君が、その店で密かにあこがれている人がいたそうですが、たまたま後からその人が来て隣りの席に座ったそうです。

N君とその人が“良い雰囲気になった”ので、T君は気を利かして帰って来たそうです。

「その人は良さそうな人だったよ」と、T君は言っていました。

今日は飛田(遊郭)の辺を歩いて来たそうですが、昔の雰囲気(情緒)が残っていたそうです。

昨日、店からホテルに帰る時、通天閣の下で自転車に乗った女装の人に声をかけられたそうです。

女装の顔を見たら、かなりの歳だったそうです。

「新世界は面白い」と、T君は言っていました。

付き合っているお父さんには、大阪に行くことは言わなかったそうですが、「かけふ日記」を読んだお父さんに「お前は大阪にいるのか?」と言われたと、T君は笑いながら話しました。

明日の昼頃、東京に帰るそうです。

T君、大阪は面白かったですか?また新世界に遊びに来て下さいね。

KさんとYさんの来店。

Kさんは病院で血圧が高い(上が230くらい)と言われ、食事療法の説明を聞いて来たそうです。

病院に行く前は“何ともなかった”そうですが、家に帰ったら“気分が悪くなった”と、Kさんは笑いながら話していました。

Kさんは8日が誕生日なのでフルーツを出して、お祝いとしました。