木曜日

今日、最初のお客さんはAちゃん(67才)。

前回、Aちゃんが店に来た時に、「(付き合って10年になる)Bちゃんが、ガンの検査入院をした。月曜日に検査の結果を聞きに行く」と、言っていました。

今日、「Bちゃんはどうしている?検査の結果たどうだった?」と聞いたら、「入院をしている」とだけ言って、「詳しいことは、聞いてくれるな」とのことでした。

Aちゃんは毎日、病院に行き、Bちゃん(72才)の体を拭いて上げているそうです。

「見舞いに行くのはいいけれど、Bちゃんの姉さんや、その家族に会うのは、何となくバツが悪い」と、Aちゃん。

Bちゃんは「寝ているのが楽で良い」と言っているそうです。

煙草を吸っていたBちゃんですが、今は、一日に1本だけ、吸っているそうです。

Aちゃんは過去に、何人かの人と付き合っていましたが、一人だけ、見送ったそうです。

その時は、Aちゃんが一人で見送り、Aちゃんが葬式を出したそうです。

2人で住んでいたマンションのエレベーターに、お棺が入らなくて、非常階段で運んだそうですが、重たくて大変だったそうです。

後日、死んだ彼の担当医から電話が着たそうです。

「よくつくしましたね。ご苦労様でした」と、担当医からのねぎらいの電話だったとか。

Bちゃんのことに関して、「今までに何人かと付き合ったけれど、最後の最後までセックスがあったのはBちゃんだけだ」と、Aちゃん。

Bちゃんはまだ、生きているのにね。

Aちゃんは今、死ぬことは恐くないそうです。

今年の盆は田舎に帰り、10年間、喧嘩別れの状態のお兄さんに、会いに(仲直りをしに)行くそうです。

Cさん(78才)の来店。

今まで、心臓などの手術を何回もしているCさんが、言いました。

「今は手術をしても、ひとつも痛くない。脊髄の骨の所に麻酔の針が、何針か埋め込まれていて、痛いくなって来たら自分で麻酔を入れる(ポンプを押すと麻酔の液が注入される)」そうです。

次は何故か?お墓の話になりました。

お墓詣りに行き、お菓子やお酒をお供えした後、自分達が帰る前に、お供え物を取りに来る人がいるそうです。

お供えを取りに来る人に、Cさんは言ったそうです。

「お供えを取りに来るのは構わないよ。でも、私達があの角を曲がるまで待ってくれ」と。

大きな霊園の大きな墓地を、昭和33年頃に買ったそうです。

Cさんの家の墓地のすぐ横まで、車で行けるそうです。

タクシーで行った場合、タクシーの運転手が水運びなどを手伝ってくれるそうです。

大きな墓地なんでしょうね。

私の家の墓なんて、しゃがんで墓に向かって手を合わせると、お尻が隣の墓に当たってしまうくらいに、狭い墓地です。

最後のお客さんはDさん(もう直ぐ61才)と、Eさん。

Dさんは、新世界はあまり知らないそうです。

Eさんに新世界を、案内をしてもらっているそうです。

Dさんは岡ちゃんと同じ、新潟県の出身だとか。

「今の仕事が合わない。新潟に帰って居酒屋をしたい」と、Dさんは言っていました。

Dさんにとって、「ちゃんとした男(付き合っている男)がいながら、他の男と遊ぶ男の気持ちが分からない」そうです。憤慨をしていました。