今日は日曜日。お昼頃、銭湯に行きました。
ジャグジーと打たせ湯で体をほぐし、冷水を浴びたら気持ち良かったです。
今日、最初のお客さんはAさん(72才)。
Aさんはいつも土曜日に来ていますが、昨日は仕事だったので今日、来てくれました。
Aさんは何時、男が出来ても良いように、新世界に来たらR温泉(通天閣下の銭湯)で入浴をしています。
だから、店に来た時はいつも「暑い、暑い」と言って、汗を拭いています。
次のお客さんはBさん(74才)。
Bさんは小柄で元気。歳よりずっと、若く見えます。
Bさんは47才の若い男(彼・他府県)と、付き合っています。
彼とは月に1、2度、会っているそうです。
そして、携帯の親子電話を持たされているそうです。
新世界で一人、飲んでいる時に彼から電話。
Bさんはスナックの外に出て電話に出たそうです。「今、家にいる」と。
ちょうどその時(午後10時)、通天閣の「みおつくし(澪標)の鐘」が鳴ったとか。
それを聞いて「新世界にいるだろう。飲みに出ているだろう」と、彼。
Bさんは「家にいる」と、嘘をつき通したそうです。
Bさんがゲイの世界に入ったのは、45才の時だそうです。
深くものを考えずにゲイスナックに飲みに行ってBさんですが、ある時、人に誘われて飲み歩き、家に帰れなくなりホテルに泊まったそうです。
男同士のセックスを知らないBさんは、マグロ状態。
後日、ホテルに誘った男がスナックで、何もしなかったBさんを非難したそうです。
Bさんの弁護をしてくれたのは店のマスター。
「Bさんは、男の経験がないから仕方ないでしょう」と。
話を聞いていたAさんが言いました。
「私は55才で初めて、この世界を知りました」と。
Cちゃん(年齢不詳)と、Dちゃんの来店。
Dちゃんは近年、お母さんを亡くして、庭のある一軒家で一人住まい。
最近は、家の2階に上がったことがないそうです。
Cちゃんが私に言いました。
「Dちゃんが猫(元は野良猫)を飼いだしたのよ。それもね、不細工な、不細工な猫なの。(Dちゃんに)携帯で猫の写真を見せてあげ」と。
不細工な猫の写真は見せてはくれなかったけれど、私がCちゃんの顔を見ながら言いました。
「Dちゃんは、不細工専なのよ。(だからCちゃんと付き合っているのよ)」と。
Cちゃんは黙って笑いながら、聞いていました。
甚平を着た新規さんの来店。
新世界のスナックを検索して(かけふの店のホームページを見て)来てくれました。
新規さんの通称名はE君。40才で神戸に住んでいるそうです。
今日は大阪阿倍野区にある阿倍晴明神社の七夕に行って来たそうです。
E君は、同年代の男がタイプだそうです。
かけふの店は3回目のFさん(70才過ぎ)の来店。
Fさんは最近、飼っていた親子の犬(ゴールデン・レトリバー)2匹を、相次いで亡くしたそうです。
犬と一緒に北海道に行った時の写真を、見せてくれました。
「親が死んだ時より、悲しい」と、Fさん。
今、乗っている愛車は、犬と一緒に乗るための車。
「犬が死んでしまったので、車を買い替えなくては」と、Fさんは淋しそうに、言っていました。
店の片づけをして、家に帰ったら、室内の温度計は32度。
気が遠くなるような、蒸し暑い夜。
私は敷布団の上に寝御座を敷き、アイスノンを枕の上に置いて寝ました。
窓は開けっ放し。
お腹が冷えたらいけないので、バスタオルを掛けて寝ました。