AちゃんとBちゃん(前厄)の来店。
Aちゃんに「歳はいくつ?」って聞いたら、「75才」とのこと。
Aちゃんに、昔のことを聞きました。
戦争の頃(Aちゃんが6才の時)は、生野区に住んでいたそうです。
空襲で爆弾が落とされたりしたのを見ていたそうですが、花火の様に綺麗だったそうです。
新世界やなんば(南区)界隈は、火の海だったそうです。
戦後、Aちゃんのお父さんは、飛田新地(遊郭)の入り口の辺に屋台を引いて行き、酒を売っていたそうです。
スルメを一晩、水に漬けて、その水にメリケン粉を入れ、スルメの天ぷらを作り、その「するめの天ぷら」と「ばくだん(メチルアルコールの入った物)」を売っていたそうです。
Aちゃんは、屋台を引くお父さんに付いて、一緒に行っていたそうです。
男を覚えたのは19才の時。
その頃、電気館と云う映画館が、宿院(堺市の繁華街)にあったそうです。
宿院の映画館で男に手を出されて、ゲイの世界に入ったとか。
でも、子供の時から何となく男が好きだったそうです。
来店中のCさんとは、昔の話で盛り上がっていました。
Aちゃんは昔あった「竹の家(淫宿)」には、よく行ったそうですが、竹の家は「バンブーハウス」と言われて、世界で有名だったので、外人もよく来ていたそうです。
竹の家には伝説があります。
次から次へと客が来るので、お金を計算する間がなくて、段ボール箱に札を投げ込んでいたそうです。
段ボール箱に、札が入りきらなくなると、足で踏んづけて詰め込んでいたそうです。
すごいでしょう。
Aちゃんの話では昔、チンチン電車の踏切の向こうに、もう1軒、淫宿があったそうです。
Aちゃんは若専です。
ある時は、男(愛人)3人に同時に、店(ゲイスナック)を持たせていたそうです。
なんばに2軒。宿院に1軒。
でも、店を持たせても男が、家賃は払わない、酒の仕入れ代は払わないとか、色々あり、結局3軒共、つぶれたそうです
Bちゃんが、Aちゃんに言いました。「男に甘いからよ」と。
Bちゃんは、「褌をしたことがある」と言ったので、「いつ?どこで?」と聞いたら、Bちゃんが話してくれました。
「四天王寺の『どやどや(裸祭りで1月14日)』に出たことがある」とBちゃん。
「どやどや」に出るのは、〇〇高校の生徒です。
「どやどや」に出ないと、卒業に必要な単位がもらえない仕組みになっています。
だから、「え〜、Bちゃんは〇〇高校なの?」と聞いたら、「違う」とBちゃん。
「どやどや」に、どうしても参加したくない学生がいた場合、自分の代りに違う学校の友達を参加させたら(身代わり)、単位がもらえるらしいです。
私は「へ〜」と驚いて、聞いていましたが、そんな仕組みもあり、Bちゃんは〇〇高校の友達に頼まれて、〇〇の生徒と共に「どやどや」に六尺一本で、参加したそうです。
岡山のDさんと福井のEさんの来店。
今日は奈良で開催されている「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」に、行って来たそうです。
近鉄奈良駅近辺のお寺がある一廓が、イルミネーションで飾られ、春日大社、興福寺、東大寺の夜間特別拝観があったり、特別講演会などがあったそうです。
今日一日で2万歩、歩いたそうです。
明日は、大阪城の梅を観に行く予定だそうです。
Eさんはゲイビデオやゲイ雑誌を今順次、整理(捨てる)しようとしているそうですが、ビデをは数千本単位であり、ゲイ雑誌も、すごい冊数だそうです。
いざ、処分するって、大変だよね。
ちなみにEさんは昔、ゲイ雑誌に載せる男の裸の絵を描いたり、小説を書いていた人です。