日曜日

今日、最初のお客さんはAちゃん(57才)。

Aちゃんには、付き合っているお父さん(Bちゃん)がいますが“今日は一人で飲もう”と決めて、お父さんには連絡をとらないで、出て来たそうです。

でも、やっぱりBちゃんに電話をしました。

「今、かけふ、出て来る?」と。

すると、「今、晩御飯を食べようとしていたけれど、行く」との返事。

電話を終えてから1時間10分してから、Bちゃんの到着。

「遅かったね」と私が言ったら、「髭を剃っていたから。タクシーで来た」と、Bちゃん。

Bちゃんは今年、85才になります。

誕生日はまだ先ですが、お祝いに8万5千円、上げたそうです。

一昨年から8万3千円、8万4千円と歳の数に合わせて上げているそうです。

Aちゃんって、偉いね。やさしいね。

Bちゃんに言っているそうです。

「100才まで生きたら、お祝いとして100万円、上げるよ」と。

AちゃんとBちゃんは、セックスレスです。

Bちゃんが、あまりにもセックスをやりたがるので、AちゃんがBちゃんに言ったそうです。

「どっか他で遊んどいで」と。

それ以来、2人のセックスはなくなりました。

最近、新世界で夜逃げをしたスナックがあります。

そんな話から、Aちゃんが笑いながら、話してくれました。

「昔、新世界のスナックMでボトルをキープした。キープした翌日に、スナックに行ったら、夜逃げをした後だった。ボトルをキープした時、マスターは普通通りの顔をしていたのに。ボトルをキープして、水割りを2杯、飲んだだけだったのに」と。

Cさん(64才)に「BちゃんはCさんの20才上だよ」と言ったら、Cさんは驚いていました。

Cさんは20才前、“どうして自分は男が好きなんだろう?病気だろうか?」と、悩んでいたそうです。

或る日、週刊現代で梅田ヘルス(梅田にあったハッテン場のサウナ)のことが載っていたそうです。

気が小さいので、飲み屋でアルコールをいっぱい飲み、酔ってから梅田ヘルスに行ったそうです。

梅田ヘルスでは湯船の中でも、サウナ室の中でも、あらゆる所から手や足が出て来て驚いたそうです。

でも、、「世の中には、男の好きな男がいっぱいいる事を知って、安心した」と、Cさん。

私も昔、梅田ヘルスに行っていましたが、すごく楽しかったです。

浴室、サウナ室では、おおっぴらに、みんなは遊んでいました。

Aちゃんのデビューは、サウナ大東洋だそうです。

27才の頃、仮眠室で寝ていたら、すごく気持ちが良くなり目を覚ましたら、知らない人が尺八をしてくれていたそうです。

気持ち良かったので寝た振りを通して、抜いてもらったそうです。

当時、従業員が仮眠室を見回っていたそうですが、セックスをしていても見て見ぬ振りをしていたそうです。

Cさんの隣に、後から来た上さん(65才)が、黙って座りました。

上さんがメガネを取ると、「おー」と、Cさん。

上さんとCさんは30年以上前に、堂山にあったスナック嵯峨で一緒に飲んでいた仲だそうです。

その頃、上さんはメガネを掛けていなかったそうで、上さんがメガネを取ったら、Dさんと分かったそうです。

何故、上さんと書くかと云うと、上さんは通称名を教えてくれないので、伝票に書く上様から、上さんと、私達は呼んでいました。

これからはCさんが、上さんのことをDさんと呼んでいたので、Dさんと呼ぶことにしました。

それにしても、Dさんは昔から飲み歩いていた様です。

この世界でベテランの人(例えば昔、マスターだった人とか)が来られたら、Dさんの知り合いであることが多いです。

Cさんの知り合いの人が、Eちゃんに電話をしました。

「かけふの店に、Cさんが来ているよ」と。

すると、「行く、行く」と、Eちゃん。

仕事を終えたEちゃんが、急いで店に来ました。

CさんとEちゃんは同い年で、20才代の頃からの知り合い(スナック・ストークで)だったそうです。