水曜日

今日、「楽」がオープンしたので、パーテーに、岡ちゃんと私は顔を出しました。

3時オープンで3時に行ったら、店は満席。

みんなは2時半くらいから、来ていた様です。

後ろに置かれた補助席で待っていると、堂山と新世界のマスターが気をきかせて下さって会計。

「済みません、済みません」と、帰られるマスターにお詫びをして、席に着きました。

カウンターの中にはマスターと、マスターの彼、そしてAさん(50半ば)。

Aさんはパーテー期間だけのヘルパーだそうです。

Aさんには久し振りで会いましたが、顔の色艶も良く、元気そうでした。

Aさんはある時、“違う生き方をしよう”と、決心。

今は、飲みに出るのを控えて、規則正しい生活をしていて3キロ太ったとか。

そして今は、バイクに凝っているそうです。

岡ちゃんの隣に座っていたB君と、Aさんは親しげな様子。

B君がAさんに「どんな仕事をしているの?」と、質問。

ゲイスナックで、「どんな仕事をしているの?」と聞かれて、答えるのって、ちょっと困るよね。

Aさんが何て答えるかを楽しみにしていると、Aさんが少し考えてから、言いました。

「お父さんがやっていた会社を兄が継いでいて、その会社にいるよ」と。

Aさんは、同族会社に勤めている様です。

B君は今日、初めて会いましたが、歳は36才で、背は180くらい、もう直ぐ100キロになるそうです。

B君が私達を見て、言いました。

「仲が良いですね。うらやましい。付き合って何年になりますか?」と。

「一緒に住み出して33年くらい」と私が答えると、「長いですね。2人は歳は幾つですか?」と、B君。

B君は3才年下の子と同棲して、11年になるそうです。

B君の相手の子は酒が飲めないそうで、飲みに出る時は、いつも一人だそうです。

相手の子にB君は、仕切られているそうです。

私の隣に座ったのはCちゃん(80くらい)。

久し振りにCちゃんに会いましたが、4、5年前とちっとも変っていませんでした。元気そうでした。

Cちゃんが私に言いました。

「日本舞踊N流のKさん知っている。亡くなったらしいよ。4月27日頃の産経新聞に出ていたよ。喪主は養子らしいよ」と。

こうして、よそのお店のパーテーに行くと、久し振りで会う人がいっぱいいて、楽しいものです。

店に帰って5時頃(開店1時間前)、開店までまだ時間がるので、ボーっとしていると、Yさん(79才)の来店。

Yさんは1年くらい店に来ていないので、みんなで「高齢だし、もう亡くなっているよね」と話し合っていた人です。

せっかく来られたので、断らずに店に入ってもらいました。

Yちゃんは、血圧の高い方が110位とかで、フラフラするそうです。

今日は体調が良いので、四天王寺のお大師さんに行って来たとか。

Yちゃんは派遣のお坊さんをしていましたが、止めたそうです。

近くで高齢(80以上)の人が、次々と孤独死いているそうです。

3階建ての2世帯住宅に息子や孫と一緒に住んでいたお婆さんですが、口うるさいお婆さんなので家族はみんな出て行き、一人暮らしをしていたそうです。

そのお婆さん(84才)が、最近、布団の中でポックリ孤独死

隣に住んでいる77才のお爺さんも、一人住まい。

犬と一緒に住んでいるそうですが、犬を散歩にも連れて行っていないそうです。

体調が悪い時は、酸素吸入をしているとか。

このお爺さんは北海道から近年、来た人で、近所付き合いはしていないそうです。

Yちゃんも一人暮らしで、高齢の犬と一緒に住んでします。

この間、犬が下痢をしたので医者に連れて行ったら、注射。

その時、請求された医療費は10,000円だったそうです。

寝る時にYちゃんは犬に、言い聞かせているそうです。

「お父さん(Yさんのこと)より先に死ぬなよ。死ぬ時は一緒だぞ」と。

Yちゃんが、言っていました。「なんで生まれて来たんだろう?」と。

Dさんは、文楽大夫「竹本住大夫(89才)」の引退公演を、国立文楽劇場で観たそうです。良かったそうです。

E君は去年から野良猫を飼いはじめました。

飼ったのは良いけれど、猫はすごく病弱。

医療費など、もろもろでもう何十万円も使っている様です。

病弱な猫が、組んだ膝の上に上がってくると、可愛くて仕方ないそうです。

今は寝ても起きても猫のことばかり。

そんなEちゃんに、付き合い始めて30年になる彼が言ったそうです。

「私も、かまってよ」と。

でもねー、30年も付き合って薹が立った(とうがたった)相手と今さらねー。乳繰り合ってもねー。

店の出だしは暇だったけれど、後半はにぎやかになり、盛り上がったので良かったです。