今日は本当に、本当に、全く日記に書くことがありません。
だから、この間のこと、Aちゃん(55才)のことを書きます。
Aちゃんは独身の一人住まい。
お父さん、お母さんは共に80才半ばで、独身のお兄さん(58才)と一緒に住んでいるそうです。
お父さんは入院中。
前の病院に入院をしている時は、こまめに見舞いに行って上げていたそうですが、転院してからは、何処の病院に入院をしているかを、Aちゃんは知らないそうです。
お兄さんが(Aちゃんが煙たいせいか?)病院名を知らせてこないそうです。
お兄さんと一緒に住んでいるお母さんは近年、かなり痴呆が進んでいるとか。
家事は出来なくなり、お母さんとお兄さんが、食事をどうしているのか、Aちゃんは知らないそうです。
「スーパーなどで弁当を買って来て、食べているのとちがう?」と、Aちゃん。
看護師をしているAちゃんが介護の手続きをしようと、家にケアマネージャーに来てもらったそうですが、「私は何でも一人で出来ます」とお母さんは宣言をし、お兄さんも介護には乗り気ではないそうです。
お兄さんもお母さんも、家に他人が出入りをするのが嫌だそうです。
「もし、お母さんが風呂で転んで怪我をしても、自業自得だ」と、Aちゃん。
実家は、どちらかと云えば「ゴミ屋敷」。
お兄さんもお母さんも、無頓着な人で、汚くても気にならない様です。
その点、お父さんもAちゃんも綺麗好き。
「無頓着な2人の間で気苦労が溜まって、お父さんは病気になったのだろう?」と、Aちゃん。
ある時までは掃除をしに、Aちゃんは実家に帰っていたそうですが、もう、見放したようです。
これまで、「こうした方が良いよ、あーした方が良いよ」とお兄さんに言って来たそうですが、暖簾に腕押し、糠に釘。
お兄さんは、公立高校で国語を教えている先生だとか。
「兄は『ずれお』で、『もらお』だから、どうにもならない」と、Aちゃん。
「『ずれお』、『もらお』って、なに?」と聞いたら、「『ずれお』とは、世間からずれている人のこと。『もらお』は、自分では何もしないで、他人がしてくれるのを待っている人、何でも他人にしてもらう人のことだよ」と、Aちゃん。
学生時代のお兄さんの成績表は10点満点で、体育以外はオール10。
Aちゃんはオール7で、お母さんはお兄さんばかりを可愛がっていたそうです。
そのせいか、お兄さんは大人になっても何も出来ない人だとか。
家族って、本当に複雑だよね。
今、読んでいる佐藤愛子の「血脈」もそうだけれど、血肉を分けた家族の愛憎って、本当に複雑だよね。