Aちゃん(64才)は今日、新歌舞伎座に演歌(細川たかし、長山洋子、福田こうへい、杜このみ)を、聴きに行って来たそうです。
「歌を聴く時は芝居と違うので(聴くだけなので)、席は3階席にしている。すごく良かった。もう一度、新歌舞伎座に聴きに行きたい」と、」Aちゃんは、言っていました。
Aちゃんは一行日記を、もう10年近く毎日書いているそうです。
例えば今日の日記だったら、
12月5日。新歌舞伎座。細、長、福、杜
と云う風に簡素化して、暗号の様に書いているそうです。
「一行日記なので、毎日書いても苦にならない」と、Aちゃん。
何年前かの日記を読んでも、ありありと、その日のことが思い出されるそうです。
Aちゃんには昔、同棲をしていた人がいました。
彼のメガネケースを持ったら、何かが書かれた白い紙があったそうです。
何が書かれているのだろうと手に取った時、彼が素早く紙を取り、隠してしまったそうです。
その時はそれで終わったのですが、彼が病気で亡くなってから、その紙が出て来たそうです。
紙には何が書かれていたか?と云うと、それには「〇年10月24日、〇年11月20日」と云う様に日にちが書かれていたとか。
「何の日付だろう?」と暫く考えていて、Aちゃんは気が付いたそうです。
「それは自分が、亡くなった彼以外の男(京都の男で妻帯者)とセックスをした日だ」と。
もう一度、一行日記に戻ります。
Aちゃんは、同棲をしていた人以外に、京都の人と付き合い、セックスをした時は日記に、✓(チェックマーク)を付けていたそうです。
亡くなった同棲相手が書いていた日付と、Aちゃんが京都の男とセックスをした日付が全く同じだったそうです。
同棲相手の看病を日々しながら、月に一度だけ、京都の男と会っていたそうです。
「同棲相手はどう云う気持ちで、日記のチェックマークの日を書き写していたのだろう?」と、Aちゃんは、感慨深げに言いました。