月曜日

Aさん(80才、奈良)と、B君(43才・九州)の来店。

Aさんに会うためにB君は、わざわざ大阪(一泊の予定)に来たそうです。

Aさんは、和歌山市内で生まれ育ったそうです。

子供の時は銭湯に行っていたそうですが中学生の頃、銭湯で悪戯をされたのが、組合員になる切っ掛けだった様です。

20才過ぎた頃、風俗雑誌の文通欄で知り合った人(5才くらい年上)に、天王寺駅から歩いて行ける距離にあったゲイスナックに連れて行かれて、スナックデビューをしたそうです。

その後、東京に10年間、転勤。

東京では新宿に飲み行っていたそうですが、今の様にギラギラした街ではなく、静かな街だったそうです。

Aさんが言っていたスナックには、アドニス会三島由紀夫や、推理小説作家の中井英夫が所属しているサークル。ゲイ雑誌「アドニス」を刊行)の人達が出入りしていたそうです。

その後、関西に帰って来て結婚。

「男も好きだけれど、女も嫌いではなかったのでセックスは出来た」と、Aさん。

結婚が遅かったので、一人息子は今、44才。

奥さんが10年前に亡くなり、それ以来Aさんは一人暮らしだそうです。

Aさんは買い物行くのが嫌いなので、食材を宅配してもらい、自炊をしているそうです。

「食べることが大好きだ」と、Aさん。

「アルコールも強いので、飲み会を断ったことがない」と、Aさん。

「趣味は?」と聞いたら、「カメラ、写真の撮影」と、Aさん。

撮影会などのバスツアーに時々、参加をしているそうです。

「人と、会話をするのが大好きだ」と、Aさん。

「生きていることは、すごく楽しい。悔いが残ることは、もう少し基本的な勉強をしておけばよかった」と、Aさん。

Aさんが小学生の頃は、空襲で学校が臨時休校ばかりだったそうです。

「当時は、学校が休みになって喜んでいたけれど、今から考えれば、ろくろく勉強をする時間がなかった」と、Aさん。

「でも、人生は本当に楽しい」と、言い切っていたAさん。

これまでも、そしてこれからも、人生が楽しいと言えるって、本当に良いことだよね。

「オチンチンはもう役には立たないよ」と、Aさん。

今夜、B君はAさんの家に泊まるそうです。

2人は仲良く、10時過ぎに帰って行きました。