Aちゃん(62才)が、言いました。
「やっぱり、男より女の方が好きだ」と。
Aちゃんが言っている意味は、セックスをする相手としては男より女が良い、と云う意味。
男を知る前や知った後の事だと思うけれど、性交をしていて、女がエクスタシー(絶頂)に登りつめるのを見るのが好きだそうです。
Aちゃんが19才の時、友達と住吉公園で夜、待ち合わせをしていたそうです。
待ち合わせ時間をとうに過ぎているのに、友達は来なかったとか。
一人でいるAちゃんに、話しかけて来た男(仮にB)がいたそうです。
2人で話している時に、Bの相手(Bが待ち合わせをしていた男でC)が来たとか。
何かかんかしている中にAちゃんは手を出されて、射精をしてしまった様です。
それまでノンケだったAちゃんには、住吉公園がハッテン場だなんて、知る由も無かった様です。
その夜に出会った3人でしたが、AちゃんとEは帰る方向が一緒だったので、Eの車で家まで送ってもらったそうです。
その当時でBもCも30才半ば(昭和10年と11年生まれ)。
その後、AちゃんとCは付き合うようになり、毎日、Cが職場まで車で迎えに来てくれる様になったそうです。
Cは妻子持ちで、子供は3人。
家族サービス等ほったらかしで、Aちゃんに尽くしてくれたそうです。
でも、11年くらい続いた2人の仲も、Cが秋田に転勤になったことで終わりになってしまったそうです。
その後、一人でノンケのサウナ(文楽劇場近くにあったサウナで、今はなし)に入っていると、
Aちゃんを追っかけて来る男(D)がいたとか。
Dと知り合いになり、堂山に会ったゲイスナックBOに連れて行かれたそうです。
その後、「北島三郎の梅田コマ公演を観に行こう」と、Dちゃんに誘われてチケットをもらったとか。
チケットをもらったその夜は、2人でホテル泊り。
翌朝は別々に仕事に行き、気が付いたらチケットをホテルに忘れて来たことに、Aちゃんは気が付いたそうです。
公演当日、Aちゃんは梅田コマの入口辺りをウロウロして、Dちゃんを探したけれど、Dちゃんに会えずじまい。
当時(約30年前)は携帯電話もなく、ましてや出会って間もない人には家の固定電話の番号もたやすくお教えなかった頃の話。
「今度、何月何日に何処どこで会おう」と約束して、会っていた時代です。
このまま会えなかったら、2人の出会いは終わりになってしまうと、Aちゃん。
一度連れて行ってもらったスナックBOに行ったら、Dちゃんが公演が終わった後に来るかも、と考えて、AちゃんはスナックBOに行ったそうです。
9時まで待ってDちゃんが来なかったら、帰ろうと思っていたAちゃんですが、Dちゃんが来てくれたそうです。
「あんた!なんで来なかったよ。待っていたのに」と、Dちゃん。
それから2人の仲は、今まで延々と続いています。
70半ばのDちゃんと、60過ぎのAちゃんの仲は、硬くて太い絆で結ばれています。すごいね。