Aちゃん(50代)の次に、新規さんの来店。
新規さんはB君で40過ぎ。
「いつもなら自転車で新世界に来ますが、今日は雨なので電車で来ました」と、B君。
B君はアルコールが一滴も飲めないので、トマトジュースと、フルーツ(キューイ)の注文。
B君がなぜ、かけふの店に来てくれたか?
2月6日の日曜日に、B君は一周年記念パーテーをしていた「スナック ぼぶ」に行ったそうです。
一周年記念のお祝いとして送られて来たお酒の外熨斗に書かれていた「スナック かけふ」を見て、どんな店だろうと、興味を持ったとか。
家に帰ってから、パソコンで調べてみたそうです。
そして、かけふの店のホームページの日記や、小説を読んで、行ってみようと思ったそうです。
B君のゲイ歴は?
高校生の頃から、ゲイ雑誌の「さぶ」を読んでいたそうです。
大学生の時、男の出会い系の電話(普通料金で、電話をかけたら待機していた男が電話に出るシステム)に、1回だけ電話をして、1回だけデートをしたことがあるそうです。
デートをしたけれど、セックスはなし。
29才の頃、付き合っていた女性(同い年で肉体関係あり)との関係で、「そろそろ結婚」と云う様な雰囲気になったそうですが、将来、男なしでは生きていけないと自覚したB君は、彼女と別れたそうです。
今はお母さんと二人暮らしで、付き合っている男はなし。
この辺までは、私達が聞くことに対してB君は答えるだけでしたが、Cちゃん(アラ70)が来てからは一変。
映画大好き人間のCさんとB君は、意気投合。
B君も映画大好き人間で、マニアックな映画や、マイナーな名画を上映している小さい映画館にも、よく足を運んでいるそうです。
B君は、同性愛者が主人公で片思いになる様な、切ない映画が好きだとか。
今、好きな映画は台湾映画の「花蓮の夏」だそうです。
CちゃんはB君に、ハッテン場の映画館である「国際劇場」の説明をしました。
「遊ぶ時は端の席。映画を観たい時はセンターの席だよ」と。
Cさんが映画館で本格的に遊ぼうと思う時は、トイレの個室に男を連れて行く様です。
Cさんは、生尺八では、相手の男の精液を飲むそうです。
「もう、この歳だから、病気になっても かまわない」と、Cちゃん。
「若い子が(Cちゃんの口の中で)射精をしたら、勢いがあるから奥まで飛ぶので飲み込みやすい。年寄りは勢いがないで(舌の上にちょっろと出るくらいなので)飲み込みにくい」と、Cちゃん。
Cちゃんの話を、一言一句 聞き漏らすまいとB君は、一所懸命に聞いていました。
「天王寺公園で捕まった男がいたんだって」と、Cちゃん。
天王寺公園の中に公園事務所があります。
公園事務所の屋上は、日当たりが良くて、春先から夏にかけて日光浴(日焼け目的で)をしている裸の男達も時々います。
その屋上で、男同士で人目もはばからずに、尺八をし合っていたとか。
それを、公園に散策に来ていたおばちゃん等が見て、警察に通報したそうです。
そして、御用になったとか。
同じく公園の中にあるハッテン場「茶臼山」の話も、Cちゃんはしていました。
Cちゃんは、かけふの店から帰る時、いつも落ち込むそうです。
「あ〜、今夜も(どうでも良いことを)いっぱい しゃべり過ぎてしまった」と。