水曜日

Aちゃん(アラ70)は、もう直ぐ(今月)誕生日。

「誕生日には、おいでね」と言ったら、「来ない」と、つれないAちゃんの返事。 あまのじゃく。

Aちゃんは四国出身。

20才の時、東京に行き、「ハチャメチャな生活をした」と、Aちゃん。

どう云うことかというと、「お金はね、やる前にもらわないといけないよ。やった後でお金をもらうと値切られるから」と、Aちゃん。

つまり、セックスをして、お金をもらう様な生活。

30才になって帰郷。

お父さんの勧めで結婚をしたけれど、離婚。

Aちゃんが故郷を離れる時は、別れた奥さんが見送りに来てくれたそうです。

40才から現在までは大阪。

「大阪に来て良かった」と、Aちゃん。

長く同棲をしていた相手が亡くなり、葬式を出したとか。

「今夜している(金無垢の)時計は、形見だよ」と、Aちゃん。

その後に出来た彼は(Bちゃん)、スナックのマスターの紹介。

Bちゃんとは10年ちょっと付き合いましたが、3年前に病死。

「今夜来ている、この手編みのセーターはBちゃんが編んでくれたんだよ」と、Aちゃん。

その後、ちょい遊び的に何人かと付き合いましたが、今は一人。

Aちゃんは洋画大好き人間。

趣味と実益を兼ねてAちゃんは、ハッテン場の映画館によく行っています。

「この間は映画館でCちゃん(某スナックのヘルパー)の精液を、あやまって飲んでしまった」と、Aちゃん。

Aちゃんは毎日、1時間半の散歩をしているそうです。

「散歩の途中で、良く物を拾う」と、Aちゃん。

Aちゃんが拾った物は、反物が入った柳ごおり、和服、メガネ等など。

私も散歩はするけれど、物を拾ったことは1回もなし。

Aちゃんが拾ったものは、本当に捨てられた物だろうか?

Aちゃんは、面白おかしく楽しい人生を過ごして来たから、いつ死んでも良いそうです。

「Bちゃんが迎えに来ないかな」と、Aちゃん。

「いつ死んでも良い」 ・ ・ そう云う心境になれたら良いね。