Aちゃんは70過ぎで、四国出身。
若い頃は東京暮らし。
「あのな、お金をもらう時は寝る前にもらわなあかんで。寝た後にもらったらな、金を値切られるから」と、Aちゃん。
Aちゃんは、わいせつ物陳列罪で警察に捕まったことがあるそうです。
金曜日の夜に捕まったので、業務が始まる月曜日まで留置場に留め置かれたそうです。
Aちゃん、東京では一体どんな生活をしていたのでしょうか?
Aちゃんは、飲食店Bで働いていて、転職。
何となくBに、たまたま行ったら、実家から電話が入っていたそうです。
Aちゃんのお母さんが死んだと云う連絡が。
元の同僚(後輩)が、「四国に帰るお金はあるの?」と聞いてくれたので、「ない」と答えると、彼がお金を貸してくれたそうです。
そのお金で、お母さんの葬式に出ることが出来たそうです。
東京で過ごしていたAちゃんは、お父さんの勧めで四国で結婚したそうです。
お嫁さんも義父も、とても良い人だったとか。
都会が、男が、忘れられないAちゃんは、離婚して大阪に出て来たそうです。
奥さんが、はりまや橋のたもとまで見送ってくれたとか。
涙を拭きながら。
大阪で飲み歩いている時(20年以上前)、なぜか急に実家に電話がしたくなって、スナックSで電話を借りて電話をしたそうです。
すると、2番目のお兄さんが電話に出て言ったそうです。
「親父が死んだ」と。
「虫の知らせだね」と、Aちゃん。
「思わぬ金が入った。親父の墓参りに行かなくてわ」と、Aちゃん。
どう云うお金かや、金額は話してはくれませんでしたが、かなりの額の様です。
Aちゃんはこれまで、付き合っていた2人の男(年配)を見送っています。
2、3年前に亡くなったCちゃんも、末期がんで退院が出来ないと分かった時、Aちゃんを呼び出して家に連れ帰ったそうです。
そして、使わないで貯めていた金(退職金?)を、Aちゃんにくれたそうです。
Aちゃんは本当に、金額は知らないけれど、お金に恵まれている様です。
田舎の土地を分配でもしてもらったのか、「将来は田舎に帰ろうかな」と、Aちゃんは言っていました。