Aちゃん(アラ50)の来店。
Aちゃんに、Bさん(故人・習い事の先生)の奥さんから「家に来て下さい」と、呼び出しがかかったそうです。
Bさんの49日の法事も終わり、Bさんの形見分けとして、Bさんが何時も携帯していた懐中時計を、奥さんがくれたそうです。
「Bがお世話になりました」と。
Bさんは80才ちょっと過ぎた頃、ガンが見つかり、あれよあれよと云う間に亡くなってしまいました。
Bさんは地元では名士で、金持ち。
結婚して後継ぎの長男が生まれると、後は天真爛漫。
ゲイとして、関西でも東京でも名をはせた人。
東京では、浅草でゲイスナックもしていた時期もありました。
BさんとAちゃんの関係は?
肉体関係なしで、ただひたすらBさんのアッシー君(Aちゃんの車で送り迎え)をしていました。
だからBさんと、Aちゃんが、かけふの店に来たら、Aちゃんは何時もソフトドリンク。
何の見返りもないのに、超老け専のAちゃんは、Bさんの運転手に徹していました。
Bさんの奥さんが言ったそうです。
「あの人は、ろくでもない人ばかり家に連れ帰って泊めていました。あの人の付き合っている人の中で貴方が一番、まともでした」と。
Bさんの友達は超ベテランの人ばかり。
そして、おネエ言葉でまくしたてる一昔前のゲイの人達ばかり。
そんな人達に、家族のみんなが辟易していたそうです。
Bさんは小柄で可愛く、子供の様な人でした。
ご冥福をお祈りします。
Aちゃんは今、好きな人がいるそうです。
その人は前の職場の先輩で、仕事を教えてくれた人。
その人は70代後半で、昨日が誕生日。
昨日はその人と、食事をしたそうです。
誕生日のお祝いとして、2万円の時計と、Aちゃんが持っている電子タバコと同じ物をプレゼントしたそうです。
その人はAちゃんがゲイだと云うことを薄々、気付いている様子だとか。
「好きです」と告白したら、2人の関係が壊れそうなので、耐えているそうです。
相手はノンケ。 切ない片想い。
Aちゃんはじれったい位、超まじめ人間です。
最後に来てくれたBちゃん(60代後半・一人暮らし)は、今日が誕生日。
Bちゃんは悠々自適の年金生活。
夜になって大阪行きを決め、何ヶ月振りかで新世界に出て来ました。
かけふの前は寿司屋。 その後、かけふ。
今夜はロイヤル泊まりなので、ゆっくりしてくれました。
Bちゃん、おめでとう。
ロイヤルで良い出会いがあると良いね。