水曜日

Aさん(60半ば)の顔の右頬骨の辺りに、擦り傷が。

「その傷、どうしたの?」と岡ちゃんが聞けば、「自転車に乗っていて電柱にぶつかった。タイプの男を見てて」と、Aさん。

「若いデブだったの?」と私が聞けば、「そう」と、Aさん。

「頬からは血が出たけれど血だけは拭いて、取りあえず自転車が壊れていないか調べた」と、Aさん。

自転車は、高いイタリア製のマウンテンバイク。

Aさん、自転車は何ともなかったので安心したそうです。

Aさんにとって景気が良かった頃の冬場は、毎週の様にスキーに行っていたそうです。 一人で。

車で行ける所は四輪駆動で。 北海道は飛行機で。

行ったのは、長野では志賀高原、白馬、栂池高原

その他に山形の蔵王

北海道ではニセコ富良野、キロロ。

北海道のパウダースノウで滑った時は、「俺、こんなにスキーが上手だったけ」と、思ったとか。

小さなタウンが次から次へと決まり、感動ものだったそうです。

でも、崖から谷底に滑り落ちたことも。 本人の弁では30m。

身体は何ともなかったのですが、高いスキーの板が不明に。

探しに探し回って、スキーがあったので、スキーを持って、谷を這い上がって来たそうです。

そんな若くて元気だった頃は昔。

今は、暇をみつけては新世界に遊びに来ているAさん。

銭湯には1時間から2時間ぐらいはいるそうです。

眼の肥やしとして、若い子の裸体を見ているのでしょうか? 

Aさん、お互いに長生きしようね。