通天閣の下から、岡ちゃんが入院をしている病院までタクシーに乗りました。
私は黙っていたけれど、タクシーの運転手(これからは彼)の方から話しかけて来ました。 「今日は寒いですね?」と。
私はそんなことはないと思い、「今日は暖かいよ。風もないし」と言うと、「そうですかね。僕は暖房の中にいるせいかな」と、彼。
彼はズングリムックリぽっくって、丸坊主(ひょっとしたらスキンヘッド)。
「最近はよく、整体に行っています」と、彼。
「腰が悪いの?」って聞いたら、「あちこちです」との返事。
「この間、道で会った女の子を見て、どっかで見たことがあるなーと、思ったら姪っ子でした」と、彼。
姪っ子(10才、兄の子)とは、よく散歩に行っていたそうです。
散歩をしている頃は体調が良かったそうですが、今は散歩はしていないとか。
姪っ子に言われたそうです。 「最近、一緒に散歩に行ってないけど、体調は良いの?」と。
姪っ子は、彼と散歩をするのが好きだそうです。
「私が姪っ子の目線で話をするから」と、彼。
夜、2人で散歩をしている時、曇っている空を見上げ、「今日は星が綺麗だね」と言うと、姪っ子が喜んでくれるそうです。
彼は、最近 建て替えた公営の高層団地の一室に、一人で住んでいるそうです。
「奥さんはいないの?」と聞いたら、「いません。私は何でも出来ますから」と、彼。
「歳は幾つ?」って聞いたら、「もう直ぐ50才です」との返事。
「へー、一人でマス、かいてるんだ」と私が言うと、「そんな面倒くさいことしません」と、彼。
「へー、若いのに?」と、私。
えっ、その時は気が付かなったけれど、彼ってホモ?
ここで目的に到着。 料金はちょうど1,000円。
「済みません。車が混んでいたもんで」と、彼。
彼は生まれも育ちも、そして今も、堺だそうです。
彼は病院の玄関で、次の客を拾いました。 良かった。
まささん、コメントありがとう。 感謝。