土曜日

パート1

Aちゃん(40過ぎ)は今日、病院に行き、昼から新世界に来たそうです。

新世界でパチスロをして負け、かけふの店は2軒目。

前のスナックでかなりゆっくりしていたのか、かなり酔っている感じ。

Aちゃん、大阪北部地震(6月18日)の時は、西宮でバスから降りた、正にその時だったそうです。

「ビックリした。バスの運転手も乗客も、みんな驚いていた」

そして、「仕事帰りはね、同じ大阪に帰る人に送ってもらった」

そして、「地震があって暫くは風呂に入るのが怖かった。密室だから」と、Aちゃん。

Aちゃんは一人暮らし。 すごい恐がりみたいです。

はい、地震の話は終わり・・と、思ったら、また同じ話を始めました。

同じ話を2度聞くのも何だから、「その話、さっき聞いたよ」と、私。

パート2

新世界で飲んで家に帰ろうと阪急電車に乗ったのは良いけれど、淡路駅で眠り込んでしまったそうです。

終電車が行った後、見回りに来た駅員に起こされたそうです。

そうして、派出所に連れて行かれたとか。

派出所でも爆睡。

起こされて、見たらお父さんとお母さんが車で迎えに来ていたそうです。

時間は午前2時頃。

その後、実家に車で連れて行かれ爆睡。 それは去年のことだとか。

Aちゃんは本当にいつでもどこでも、爆睡です。

パート3

「お母さんとお父さん歳、幾つ?」と聞いたら、「お母さんは60で、お父さんは50」との返事。 家族は後、弟がいるとか。

「お父さんはお母さんの再婚相手?」と聞いたら、「そう」との返事。

お父さんとお母さんの写真をスマホで見せてもらったら、お父さんは坊主頭でガチムチ。

お母さんは小柄で50才くらいにしか見えない可愛い女性でした。

あー、なるほどねと、思えるツーショットの写真でした。

「家族は全員、僕がゲイだと知っているよ」と、Aちゃん。

なぜゲイだと、ばれたか?

家族が留守なので家で男と盛っていたら、突然、家族が帰って来て、チョンばれになってしまったとか。 

その彼とも付き合い出してもう、15年になるそうです。

そのAちゃん、うつらうつら舟を漕ぎ出しました。

そのAちゃんを揺り起こして、「もう遅いから帰った方が良いよ。今夜は英都、泊まり?」って聞いたら、ニッコリして「うん」と、答えました。

パート4

7月になり、四天王寺の境内には七夕飾りがしてありました。

仙台の七夕祭りの様なビニールの飾り付けです。

今年の七夕は雨にたたられ、散々だったろうなと思っていましたが、雨が止んだ夜中に四天王寺に行ったら、笹に短冊(1枚100円)がいっぱい結んでありました。

「赤ちゃんが無事に生まれますように」とか、幸せを願う短冊がいっぱい。

“あー、みんなが幸せになったら良いなー”と思いつつ、帰って来ました。

夜中の道を歩きながらふと、思いました。

かけふの店もエンドレスではない。

私もいつまで元気でおられる訳ではない。

一日一にち、来てくれたお客さんに誠心誠意、心を込めて接して行こうと。