火曜日

店に行く最終日は17日の金曜日。

店舗の管理会社の人に来てもらって、最後の家賃を払い、店の鍵を返すつもり。

今日は、その日に向けての最後の掃除の日。

店の中は本当に空っぽ。 あるのは椅子と、白い電話機だけ。

カラオケも無くなり、あらゆる棚と云う棚は空っぽ。

今日は製氷機と業務用冷蔵庫の電源を切り、製氷機の中を掃除しました。

そうこうしている間に、A君が来てくれました。

7月に、「店を閉めるんだ。 誰か車で荷物を家まで運んでくれないかな?」なんて言ったら、店に来出して間もないA君が、「僕が来て上げます」と、言ってくれました。

その時点でA君の来店回数は2回くらい。

“良いのかな”とは思いましたが、他に頼る人もいないので

お願いをした次第。

そして、今日、1時ジャストに店に来てくれました。

A君と云うイメージは私の頭に入っているけれど、A君に会う度に、“あー、A君って、こんな子だったんだ”と、いつも再認識をしています。

A君は40半ばで、ちょっと太っています。

私から見たら、息子みたいな感じ。

でも、彼は仕事柄、年配の人と接し慣れているので、年齢差による考え方の違いは感じさせません。

ざっくばらんな話し方をしてくれます。

今日、運んでもらいたい荷物はパッキングケースで4個。

「どうする、僕の家に行く前に、銭湯にでも行こうか?」と言うと、「はい」と、A君。

荷物を車に積んで、いざ出発。

銭湯は駐車場のある銭湯で、浪速区

1階が駐車場。 2階が銭湯と、ロビー兼、食堂。 

3階はマッサージ。

この銭湯の特徴は入れ墨の人、OK。

私達は2時過ぎに行ったけれど、続々と刺青の老若男男。

A君が言いました。 「僕、初めて見た。刺青の人」と。

「へー」と、私。 

40半ばで初めてA君は、入れ墨の人を見たんだーと、私は驚き。

私は子供の頃から銭湯に行っていたから、最初はいつ、入れ墨の人を見たかの記憶がない。

露天風呂に行くと、A君が上を見ながら、「監視カメラがあります」と。

私も見上げて、「ほんとだ」

多分、ホモ行為の監視の為ではなく、気分を悪くした人がいないかのカメラなんでしょう。

露天風呂に居ると、空は明るいのに雨がポツポツ。

時々、涼しい風が、濡れた肌に吹いて爽やかな感じ。

私には、そう熱くもない露天風呂の温度。 

「僕にはちょっと、熱すぎます」と、A君。

A君はぬるい風呂が好きだそうです。

家の近くのスーパー銭湯にA君は時々、一人で行っているそうです。

なんか、淡い期待を抱きながら。

A君は今、空家。 

ぽっちゃりした良いお父さんが、早く見つかると良いなー、と私は思っています。

A君が男を覚えたのが約10年前。 

それまではノンケで相手は、女性。

10年の間に経験した男は、たった3人。

まだ、歳のわりには、すれていません。 掘り出しものです。

1時間ちょっと銭湯に居て、私と、荷物を家に運んでもらいました。

A君、今日は本当にありがとう。

今度また、スーパー銭湯か、カラオケボックスにでも行きましょう。

今日の出費   風呂代2人分       880円

        スーパー ライフ   1,553円