水曜日

此の間からAちゃんの携帯に何度、電話をしても、「こちらはNTTです。お掛けになった電話は電源が切られているか、電波が届かない所です」と、云う内容の返事ばかり。

仕方ないから昔、Aちゃんと付き合っていたBちゃん(40代後半)に、Aちゃんが入所している住宅型有料老人ホーム(介護付き)を調べたもらいました。

そうしたら、Bちゃんが、Aちゃんの甥っ子に電話して、入居している施設を聞いて、私にメールで 教えてくれました。

今日の午前中、施設に電話を入れ、Aちゃんと話し、午後から施設に行くことにしました。

思い立ったが吉日。 喜んでくれるだろうと。

住之江公園から天王寺駅まで地下鉄で行き、JR阪和線に乗り換え鳳駅に。

鳳駅から南海バスに乗り換えて、Aちゃんが入居している老人ホームに行きました。

施設のドアを開けると、団らんや、食事などをするフローリングの広い部屋があり、老人達がテーブルを囲んでいました。

私の眼に入ったのは入所者の10人。

「Aさんに会いに来ました」と言ったら、入口に背を向けて座っていたAちゃんが立ち上がりました。

そして、上下スエットを着たAちゃんと、私は、部屋の隅にある小さなソファーに座り、話を始めました。

ソファーで話していると、私の声が部屋中に響き、ヒソヒソ声に。

どこか、2人きっりになりたかったけれど、Aちゃんは何処にも案内をしてくれませんでした。

「ここで男はAちゃんだけ?」と聞いたら、「そやな、そうみたいやな」と、Aちゃん。

この時点で、入居者は10人、従業員の人(若い女)は3人。

従業員の中の一人が、わざわざ、私に聞きに来ました。

「Aさんとは、どんな関係ですか?」と。

「昔、飲み屋で知り合い、一緒に飲んでいた仲です」と、私。

「いつ頃からですか?」と、女。

「2、30年前からです」と、私。

「何処に住んでおられますか?」と、質問攻め。

一旦、私達から離れて再度また、私に色いろ聞きに来るしつこさ。 でも、私の名前は聞かなかったけど。

Aちゃんが何故、施設に入ったか?

アルコール中毒になったからだそうです。

心配した実のお姉さんが、自分の娘に頼んで調べてもらい、この施設にAちゃんを入所させたそうです。

だから、Aちゃんは一人で外出は出来ず、たとえ外出を許可されても監視付きだそうです。

アルコールを買い、飲まない様にです。

Aちゃんの年金は全て、施設の人が管理をしているとか。

「Aちゃん、誕生日はいつよ?」と、聞いたら、「昭和27年2月」と、Aちゃん。

誕生日はもう直ぐ。 誕生日が来たら67才だとか。

「いつから、ここに居るの?」って聞いたら、「わからん」との返事。 入居して1年や2年ではない様です。

そんな話をしていると、部屋の一番遠くの隙に置かれたベッドに、お爺さんが横たわっているのが眼に入りました。

「他に男の人、いるやん」と、私が行ったら、「そうみたいやな」と、Kちゃん。

定員13人のこの施設で、入居者は11人。 男は2人の様。

お婆さん9人中、6人くらいが車椅子。

さっき、「そうみたいやな」と言った様に、Kちゃんは悪気はないのだけれど昔から、とぼけた様な物言いを、よくしていました。

何時も、ひょうひょうとしてます。

それにしても、介護をしている女の態度の悪いこと。

立ったまま、車椅子に座ったお婆さんの口に、スプーンでお茶を与えていました。

もう一人の従業員は、車椅子に乗ったお婆さんをトイレに連れて行き、個室の中で大きな声を出していました。

3人の身なりは、さえない地味な服装、色気もくそもないと云った感じ。

あー、仕方がないのかなー。

一日中、起きているのか寝ているのか判らないような、そして、半分痴呆の様なお年寄りを相手にしていたら、そうそう優しくばかりは出来ないだろうし。

ほんと、この大きい部屋の空気はよどんでいました。

この部屋にいると息苦しさを覚え、私は早く、帰りたくなりました。

入所者全員が、部屋を移動するのを機に、私は帰ることにしました。

外は春の様な日差しと温かさでしたが、私の心は、よどんだままでした。

私の叔父さん夫婦が入居している住宅型有料老人ホームも、同じでした。 

なんか空気がよどんでいる様な 重苦しい雰囲気。

これって、仕方のないことなのだろうか?

出口がみつからない、閉塞感。

今日は、つくづく、考えさせられました。 まったく。

今日の歩数は、8,345歩で、6.4km。

今日の出費 交通費        1,200円くらい

       ライフ(ボイルあさり・イカ・肉まん等) 704円

今日は、悪いことを書き過ぎたかな?

さーさー、過ぎたことは忘れて、楽しいことを考えましょう。

楽しい明日を信じて。 大きな夢を抱いて。