AちゃんとBちゃん(58才・訳知りのノンケ)の来店。
Aちゃんとは20年以上前からの知り合いですが、私達はAちゃんの歳を知らないので、「歳はいくつ?」と聞いたら、「もう直ぐ80才になる」とのこと。
驚き、Aちゃんはそんな歳なるんだと、私達は驚きました。
AちゃんとBちゃんは、どんな仕事をしているかは知らないけれど、同じ職場の様です。
そして、Aちゃんは、ノンケのBちゃんが、“好きで好きで”たまらないようです。
Aちゃんは何時も、Bちゃんと一緒に来た時に言っています。
「1回、一緒に寝よう。Bちゃんは寝ているだけで良いから。気持ち良くさせて上げるから」と。
「昔、もう少しのところでAちゃんに襲われそうになったことがある」と、Bちゃん。
AちゃんとBちゃんが、しこたま酒を飲んだ後、「風呂に入ろう」と云うことになったそうです。
そこでAちゃんは“しめしめ”。
「風呂に入る」と云う名目で、Bちゃんを連れ込み旅館に連れて行ったそうです。
裸になった所を襲おうと思っていたAちゃんですが、風呂がどこにあるか分からず、2人はそのまま何もせずに旅館を出て来たそうです。
風呂がどこにあるか分からない程、2人は酔っていたのでしょう。
「どこに風呂があるか?」従業員に聞けば良かったのにね。
ノンケのBちゃんが言いました。
「この店で気になっている男がいる」と。
「前に来た時に、たまたま隣同士になり話をした。歳は40過ぎでメガネを掛けた子」と。
私達は誰だろう・・と考えた末に気が付きました。
「あ〜、淡路島出身のMだ」と。
でもでも、ノンケ(Bさん)がM君の何処が気になるんでしょうね。
それを聞いて、Aちゃんは焼きもちを焼いていました。
Cさん(68才)は地元の老人会の会長をしています。
最近、地元の女性2人(76才と80才過ぎの2人)が、入浴中(浴槽の中)に亡くなったそうです。
それも、後で発見されたそうです。
それ以外にも、最近は亡くなる人が多く、近所に知らせずに葬式(家族葬)を済ませて、後で報告に来る家族が多いそうです。
葬式には、いつでも行ける様に、喪服を用意してあるそうです。
年齢がいくと共に、死が身近なものになる様です。
亡くなった76才の女性については、“会いに行かなくては”と、思っていたそうですが、日延ばしにしていたそうです。
「会わなくては、と思った時は直ぐに行動に移さなくては、手遅れになるね」と、Cさんは言っていました。
CさんはYou Tubeで、昔の映画を観ているそうです。
「木下恵介監督の映画『少年期』では、石濱朗の襟足が綺麗だった」と、若専のCさん。
その他、何作も作られた「伊豆の踊子」の話。
「天地茂主演の『東海道四谷怪談』では、天地茂がニヒルな役を公演していた」とか、「『祇園囃子(ぎおんばやし)』での浪花千栄子は好演していた」等など、Cさんは話していました。
Cさんは、エンディングノートを書き始めたそうですが、息子や娘には「中途半端な金は残さないで全部、使ってから死んでくれ」と、言われているそうです。
エンディングノートを書いた老人が、泥棒に全財産を持って行かれた話を、Cさんがしました。
エンディングノートには何冊かある銀行口座の通帳番号や暗証番号が書いてあったとか。
また死んだ後、遺族に分かりやすいようにエンディングノートと共に貴重品(ハンコ、貴金属など)も一まとめに仕舞ってあったそうです。
老人の家に入った泥棒がエンディングノートと貴重品を持ち去り、銀行口座から現金を引き出していたそうです。
遺族の為にと書き残したばっかりに、老人は泣くに泣けない状態になったとか。
なんだか・・怖い話だね。