今日、最初のお客さんはIさん。
Iさんは三桁専(体重が100キロ前後がタイプ)です。
R(淫宿)に行っても、なかなか好みの男に会えないそうです。
正月にRに行った時、E(淫宿)が工事中の為に(Eに行く人達がRに流れて)70才以上の人が多かったそうです。
強引に押さえ込んできた年配の人を断ると、年配の人が言った(捨て台詞)そうです。「正月じゃ〜ん。減るもんじゃなし」と。
Iさんが笑いながら言いました。
「『減るもんじゃなし』って、久し振りに聞いたわ」と。
そして、「70才を過ぎてる人でもPはビンビンだったわ」と。
三味線の先生(A)と踊りの先生(B)の来店。
Aさんがカラオケで「月夜舟」を唄いました。
すると、Bさんが言いました。「最初から最後まで同じやね(山や谷、節がないね)」と。
Aさんが「ねぶか節だね」と、言い、「『ねぶか』とはネギのことだよ。竹など、植物には節があるけれどネギには節がないでしょう。だから、節のない(のっぺりとした)歌のことを『ねぶか節』と、言うんだよ」と。
・・下手な浄瑠璃のことを(節がないので)「ねぶか」と言うみたいです・・
BさんがA先生に対して言いました。
「あんた、よう喋るね(しゃべるね)」と。
すると、A先生さんが「タイプ(の男)がいないからよ」と。
そこに、H君(40才)の来店。
A先生はH君を見た途端に、無口になってしまいました。
H君はコーラスをしています。
12月にあったYさんのコンサートで、H君はソロで唄いました。
人前でソロで唄ったのは初めてだそうで、「勉強になった。良い経験だった」と言っていました。
H君は突き出しに「漬け物」を注文しました。
漬け物の盛り合わせにあった新生姜を食べて言いました。
「この生姜はワインにも酒にもあう。生姜でピクルスを作りたい。この生姜はどんな生姜の種類なんでしょうね?」と、云うようなことを言いました。
それを聞いていたA先生が、はじかみ、新生姜、土生姜の説明をしました。
H君が声量のある美声で歌を唄うと、会話は舞台での発声、マイク等についての話しになりました。
舞踊や邦楽の舞台でマイクがあるけれど、あれは客席用ではなく、舞台裏で出番を待っている人や舞台の進行の為にある・・等など。
クラシックでは舞台の前に楽団がいて、楽団の音に声が消されないように(客席に声が届くように)唄うのは大変だとか。
舞台で踊っていて、黒子が糸引き(衣装が替える)の時、引き間違えなどあり、大変だ・・等など。
糸引きの時、黒子が鬘(かつら)も一緒に脱がしてしまった話など、面白い話しをいっぱい聞かせてもらいました。
SちゃんとKちゃんの来店。
今日は松竹座で歌舞伎(海老蔵)を観て来たそうです。
「歌舞伎は良かった。海老蔵には華がある」そうです。
「海老蔵は『睨み(にらみ)』をした」と私が聞いたら、Sちゃんが「『睨み』は3が日しか、しなかったらしい」と、言っていました。
それからは、A先生、Bさんも加わって、歌舞伎の話で盛り上がりました。
博識なA先生やBさんの話は、いつも勉強になります。
A先生が帰る時に言っていました。
「人生は68才が境目よ」と。
先生が、どう云う意味で「68才が境目」と言ったかは今度、来られた時に聞いてみようと、私は思いました。