木曜日

Aちゃんが、岡山の温泉旅館に泊まった時の話をしてくれました。

旅館にはAちゃんの彼(Bさん)と泊まったそうです。

食堂は大広間。 各テーブルごとに仕切りがあり、Aちゃんの席から、やかましいオバチャン連中(4人で60代後半)の席が見えていたそうです。

4人の中、3人が酒を飲み出し、酒が飲めないオバチャンがホテルの女子従業員に、言ったそうです。 

「済みません。お茶かお冷、もらえませんか?」と。

やって来た新米の女子従業員が言ったそうです。

「ウーロン茶もありますけれど」と。

オバチャンはメニューを指さいながら言ったそうです。

「それなら、ウーロン茶 ちょうだい」と。

翌日の朝の精算の時、昨夜のオバチャン連中がAちゃん等の前にいたとか。

昨日のウーロン茶を飲んだオバチャンが、請求書を見て言ったそうです。

「わー、ウーロン茶が付いてる。ウーロン茶はタダと違うの?」と。

「私はタダと思ったから注文したのよ」と、オバチャン。

その後、オバチャン連中が騒ぎだしたとか。

昨夜、接客した女子従業員も呼ばれ、注文のいきさつを聞かれたとか。

Aちゃんは、「お前、メニューを見ながら注文したやろ。ウーロン茶は有料じゃい」と心の中で思ったそうですが、触らぬ神にたたりなし、で言いたいのは山々だったけれど、辛抱したそうです。

キャッシャーを担当していたのはベテラン従業員。

「それでは今回だけはウーロン茶の請求はなしでさせて頂きます」と、従業員は折れ、女子従業員は注意されていたとか。

1人15,000円くらいの宿泊料金で、たった100円単位のお金でごねたオバチャン達。

たった、それだけのことで、Aちゃん達は、後味の悪い宿泊になってしまった様です。

「そのオバチャン達は、大阪のオバチャン達だったか?」と、Cさんが聞いたら、「いや、大阪弁ではなかった」と、Aちゃん。