「かけふの履歴書」
私がゲイの世界で遊びだした頃は、外資系の生命保険会社で社員として、働いていました。
私は世間知らずのまま、ボーっと生きて来たので会社で、ちょっと困ることがありました。
そんな時に、私を助けてくれるKと言う1才年上の男がいました。
会社では2年、後輩になりますが、要領の良さは抜きん出ていました。
その彼が私に言ったのです。
「僕は副業で会社をやっている。友達との共同経営だ。ドイツ製のエアースプレーガン(塗料を霧状にして壁に吹き付ける機械)の代理店契約をするのに資金がいるんだ。あるだけで良いからお金を貸してくれないか?」と。
その頃私は、金の周りが良かったので、30万円、20万円と何回かに掛けて貸していました。借用書なしで。
貸したお金の利息の支払いとして、プラザホテルのセラバーなどに連れてもらっていました。
また、ある日、「自分(私のこと)、クレジットカード、持ってないの?だったら作りに行こうよ」と、わざわざ神戸三宮まで連れて行かれ、カードを作らされました。
そして、そして、ある時、「2人で伊勢に行こうよ。民宿で美味しい物を食べようよ。借りているお金の利息としてお金は僕が出すよ」と、彼。
人を疑うことを知らなかった私は、「ありがとう」と、連れて行ってもらいました。
船に乗って島に渡り、民宿に着きました。
私達2人が泊まる部屋は、玄関を入った目の前にある階段を上がった2階の部屋でした。
2人で風呂に入り、小さい部屋で食事。
生簀から捕って来た魚介類の料理。甘海老はまだ生きていました。
彼と乾杯をして、ビールを飲み食事をしました。
食事を終えて、私は彼に言いました。
「寝るまでまだ時間があるから、浜辺を散歩しようよ」と。
彼は、どう云う訳か、頑として反対。
仕方ないので、暗い浜辺を、足元の悪い浜辺を、私は一人で散歩をしました。
幾ら散歩しても一人では面白くも、何ともないので、民宿に帰りました。
部屋に入ると、震え上がるぐらいにガンガンに、冷房がきいていました。
暑くもないのに、です。
「なんでこんなに冷房をきかしているの?」と、冷房のスイッチを切ろうとしたら、彼が邪魔をするのです。
その時、正にその時、私は睡魔に襲われ、私の布団の上にバタンと、倒れ込んでしまいました。
私はそのまま、朝まで熟睡。 次の日は大阪に帰る日です。
彼は凄く不機嫌。 私は何が何だか訳が分からずじまいに、帰って来ました。
しかし、旅行から帰って間もない頃から、私のチンポがどうの、こうのと、他の人が噂をし出したのです。
これまた、何でこんなことになるのだろうと、私は頭をかしげていました。
それからまた、彼が「お金を貸してくれないか」と言うように、なりました。
何度か私に言うので、「もし、自分の穴を貸してくれたら、貸しても良いよ」と言うと、彼は「良いよ」と、言うのです。
彼は、私がアナルセックスのことを言っているのを、充分、知った上で、「良いよ」との返事でした。
私が、男同士のセックスを知ってまだ間のない頃で、嫌いでなかった彼の穴を掘ることを楽しみにしていました。
ところが、ところがです。彼が出社しなくなったのです。
私は訳が分からなかったのですが、彼が会社の金を使い込んでいたのです。
何に金を使ったか、私達には判りませんでしたが。
彼に関して、私は、個人的に何十万単位で何度か金を貸していました。
そして、クレジットカードを作りに三宮まで一緒に行ったのですが、何故か私が100万円の金を借りたことになっていました。
利息を入れると、130万円くらい、1年かかって私は返済をしました。
私が借用書を書いてもらわなかったのが悪いのと、借金をしていることを知らないで判子を押したのが悪かったのです。
私が貸した金や、日本信販から借りた100万円は帰って来ませんでしたが、会社の使い込みに関しては、家族がお金を返済したそうです。
私は金に困っていなかったから、お金のことに関して悔いはないのですが、彼と一発、させてもらうと言う約束が反故になったのが、悔しかったです。
彼はホモだったのでしょうか?
それから、大切なことを書き忘れていました。
民宿に泊まった時、私は睡魔に襲われたのですが、それは睡眠導入剤を彼に飲まされたせいだったのです。
私は寝ている間に、彼に浴衣を脱がされ、全裸にされていた様です。
その証拠に会社で、私のペニスがどうのこうのと、評判になりました。
眠っている間でも、触られたらペニスは大きくなるのでしょうか?
彼が言っていました。
「お母さんが睡眠導入剤を飲んでいる」と。
でなきゃ、あんなにバタンキュッと眠るはずがないと思います。
でも、彼の穴が掘れなかったのだけは、唯一、心残りでした。
彼のことが、嫌いではなかったので。
話が長くなっても良いですか?
60才くらいのお客さんが、話していた話です。
彼が言っていました。「札束で男の頬を叩いたことがある」と。
彼の話は、こうでした。
彼は社長で、彼の仕事関係の下請け会社で、資金繰りの悪い会社があったそうです。
彼はその会社に融資をしていたけれど、下請け会社が期日にお金を返せなくなったとか。
彼は、その下請け会社の社長がタイプで、好きだったそうです。
そこで、「俺の言いなりになったら金を返さなくても良い。どうする?」と、彼が言ったら、金を返せなくなった社長が、「従います」と良い、体を差し出したそうです。
つづく
「かけふ日記」
昔、むかし、ソルジェニーツィンの小説、「煉獄のなかで」が評判になったことがあります。
図書館で見つけたので借りて来たけれど、あまりにも長編過ぎて、途中でお手上げになってしまいました。
4分の1くらい読んで、返却です。
その代りに、Aさんから借りた倉本聰著の「いつも音楽があった」を読んでします。
倉本聰自身のことを書いた本ですが、みんな、色んな過去があるのだなと、思いました。
私には私の、貴男には貴方の過去が。
それをさらけ出すって、自虐趣味的で面白いのかも。
最近、パソコンばかりしているので、ちょっと疲れ目です。
今日は何処にも行きませんでした。
明日は、Bさんと待ち合わせです。 楽しみです。
Fさん、投稿、ありがおうございました。
七夕と、鯖寿司は関係ありません。
ただ単に、私が好きなだけです。
バッテラや、きずしは大好きです。
でも、ちょっと高くて、そうそう、食べることが出来ないのが残念です。
なれずしも、好きです。