早い時間、お客さんは2人だけ。
暇な店が大好き、会話が大好きなF君は大喜び。
もう1人のお客さん、Mさんと大いに会話が弾んでいました。
仕事の話し、過去に付き合った人達の話し、亡くなった人の話し、恋愛論、遠距離恋愛の話し。
Fさんが男を家に連れて帰った時、新しく付き合い出した男が家に突然来て、浮気がばれ、もめた話し等など、面白い話をいっぱいしていました。
「男といちゃついているのが好き」と言うFさんは、一人でいる時は淋しいそうです。
Aさん、お連れさんと来店。
お連れさんは元気そうなお爺さん(通称名を教えてもらえませんでした。Aさんが先生と呼ばれていたので、先生とします)。
「先生は幾つに見える?」と、Aさんが言われるので、岡ちゃんも私も、「70才代ですか?」などと言っていたら、「ちょうど90才」とのこと。
どう見ても90才には見えない元気さでした。
足取りもすごくしっかりしていました。
先生がカラオケで、森繁 久彌の「知床旅情」と童謡「叱られて」を唄われたけれど、とても上手でした。
先生は今度、フランスに行き、次はロシアに行かれるとのこと。
歴史で習ったことのある有名人の子孫で、ある分野では著名人だそうです。
それで、名前を教えてもらえなかったようです。
いろいろの話を聞きたいと思いましたが、初対面なので聞くことが出来ませんでした。兎に角、上品な紳士でした。
お帰りの時、エレベーターホールで握手を求められたので、先生と握手をしましたが、握力が強くてビックリしました。
“先生にまた、来てもらえたら嬉しいな”と、私は思いました。
最後のお客さんはT君。T君は今、男募集中。
私達が30年、付き合っていることを、「うらやましい。うらやましい」と、何度も言っていました。
呑み助のT君と、最後は大いに飲んで盛り上がりました。
F君から電話。「お月さんがとても綺麗だよ」と。