名古屋のA君(40才)の来店。
「久し振りだね」と私が言ったら、「今年、初めて来ました」と、A君。
「かけふの店には来たいと思うけれど、大阪で他に飲みに行きたい所がないし、男も出来ないし」と、A君は言っていました。
今日は高校野球(甲子園)を見た後、K温泉(ハッテン場の銭湯)に行って来たそうです。
K温泉は入浴客が20人くらい。今日は知らない人が多かったそうです。
「顔馴染みの人がいたら遊べるけれど、今日は知らない人が多かったので、遊べなかった」と、A君。
顔馴染みの人が多い場合は、たとえ遊んでいても(セックスを公衆の目の前でしていても)見て見ぬ振りをしてくれるので、遊びやすいそうです。
最近は、たまに東京に遊びに行っているそうです。
上野の褌、全裸、何でもありのゲイスナックに行ったそうです。
「木曜日だったので2,000円だった。日本人に連れられてフランス人が来ていた」とA君が言ったので、「フランス人は褌だった?スッポンポン(全裸)だった?」と聞いたら、「さー、どうだったっけ?」と、A君は言いました。
何で、もっと観察をしないのだろう?フランス人の Pはどんなだったとかを。報告して欲しいのに。
でもA君は、何でもありのスナックで、遊ぶことが出来たそうです。
A君は女も男も、受けも立ちも、何でもいける(交われる)そうです。
最近は流石に、両親も周りも「結婚しろ」とは、言わなくなったそうです。
新規さんの来店。
「某スナックのマスターに『新世界に行くんだったら“かけふの店”に行ってごらん』と言われたので、来ました」と、新規さんの来店。
通称名はBちゃん(50半ば)で、「どこに住んでいるの?神戸?京都?」なんて聞いたら、「大阪です。市内です」と、Bちゃん。
何処に住んでいるかを聞いたら、私達(岡ちゃんと私)が住んでいるマンションの近所でした。買い物に行くスーパーも同じでした。
福井のCさん(54才)は今日、後輩2人と出張で、神戸に来たそうです。
ホテルはJR神戸駅近く。ホテルの名前は忘れたそうです。
チェックインを済ませてホテルを出る時、一緒に来た後輩に言われたそうです。
「SMの店に行くのですか?」と。
Cちゃんはゲイスナックで見聞きしたSMの話を、男と女のSMの話に置き換えて、会社の同僚に面白おかしく話していたそうです。
例えば、東京のスナックで飲んでいる時、縄をいっぱい持った客が入って来たそうです。
その客は次から次へと店にいた客を縛り、床に転がして行ったそうです。
Cちゃんの隣に座っていた客はパンツ一丁で、手首を縛られたそうです。
手首を縛られた客は、不自由な両手で水割りのグラスをつかみ、唇をグラスの縁に近づけて水割りを、そっと飲んでいたそうです。
その客の滑稽な様子を見て、Cちゃんは吹き出しそうになったとか。
この場合、縄を持って来た客を女王様に置き換え、裸で縛られ床に転がされた客は後で、女王様のピンヒールで踏みつけられたりする話になる訳です。
そのな話を聞いた同僚は、CちゃんはSMが趣味で、女王様のいるSMクラブに行っていると、思っているそうです。
「SMの店に行っていない」と、説明するのは面倒なのでCちゃん、そのままにしているそうです。
Cちゃんのお母さんは芸事が好きで、子供の頃からCちゃんにお茶、お花、ピアノ等を習わせ、スポーツクラブにも通わせていたそうです。
お父さんも教育熱心で小学中学と越境入学をして、良い学校に行かせていたそうです。
だから、家の近所には遊び友達はなく、自転車でひたすら走り回るのが心の慰めだったそうです。
「高校は進学校に行け」とお父さんに言われたそうですが、反抗して商業高校に進んだそうです。
大学入試の時は猛勉強をしたそうですが、入学をしてから“普通科の高校に行っておけば良かった”と、後悔したそうです。
大学時代、指導で来ていた超有名な指揮者(故人)に「お前は男だろう」と、股間を握られたことがあるそうです。
後で、その指揮者がゲイだと、知ったそうです。
Bちゃんは5才からバイオリンを習っていたそうです。
将来はバイオリンで生計を立てたいと芸大を目指したこともあるそうですが、「バイオリンでは飯が食えない」との周りの反対で、止めたそうです。
その代りに行った大学は関西で一番の大学だったとか。
“Bちゃんがバイオリンをしていた”と云う話になった時に、Cちゃんが気付きました。
Bちゃんとは知り合いで、同じ様な話を前にしたことがあると。
でも、お互いに体型が変わっていて、顔見知りだとは気が付かなかったそうです。
Cちゃんが、「ベートーベンの様に聴力をなくした作曲家、佐村河内守が作曲した交響曲第1番《HIROSHIMA 》が、すごく良い。胸に響く」と言ったら、Bちゃんも「良い曲だ」と、同意していました。
2人はジャズを聴くのも好きだそうです。