今日、最初のお客さんは、Aちゃん(58才)と、Bちゃん(66才)。
Aちゃんは九州の出身。18才で大阪に来たそうです。
農家で育ったAちゃんは、冷ご飯を食べたことがないそうです。
3食すべてが、炊き立てのアツアツご飯。
冷ご飯は、牛の餌だったそうです。
だから今でも、冷ご飯は食べないそうです。
私は聞いて、「へ〜」と驚きました。
農家ではなかった私の家(子供の頃)では、夏場など腐りかけで、黄色くなりかけたご飯を、臭いとりの為に水でゆすいでから食べていました。
妻子持ちで孫もいるBちゃんにとって、ゲイ一筋で独身のAちゃんの生き方が理解できない様です。
「どうして結婚をしなかったの?」と、BちゃんがAちゃんに質問。
「結婚をする機会は、3回あったんだよ」と、Aちゃん。
最初は会社の社長の娘。2回目は市会議員の娘。そして上司の仲介。
3人の女性としたのは、その中の一人とキスを、ただ1回しただけ。
その以上のことは、なかったそうです。
男は誰でも女とセックスが出来るものと確信しているBちゃんにとって、ゲイの人が女とセックスが出来ない(勃起しないので挿入が出来ない)と云うことが理解できないようでした。
そして、「なんで、ゲイになったの?」と、Aちゃんに質問を繰り返していました。
Aちゃんが、子供の頃(就学前)の話をしました。
蚊帳の中で親子で、寝ていたそうです。
ふと気が付くと、お母さんが泣いていたので、「なんで、お母ちゃん泣いてんの?」と、聞いたそうです。
その時、お母さんは裸で父親の上になり、汗をいっぱいかいていたそうです。
「今から思えば、お父さんとお母さんがやっていたんだね」と、Aちゃん。
それを聞いて、「それでゲイになったの?」と、Bちゃん。
農家に嫁に来た場合の、嫁と姑の関係をBちゃんが面白く話しました。
息子と嫁が一日を終え、2人の部屋に入って間がない頃(セックスが始まりそうになった頃)に姑が言うんだよ。
「とし子さん、とし子さん、ちょっと」と。
それを聞いて、みんなは大爆笑。
Aちゃんが、言いました。
「農家の息子と嫁は、畑仕事に行った時に、(野外で)やるんだよ」と。
「夜になっても飲みに行く所がないような辺鄙な所で、男と一緒に住みたい。例えば徳島とか、島根県と山口県の境目の様な所で、男と将来は住みたい」と、何故かAちゃんは言っていました。
Cちゃん(63才)は、65才の妻子持ちの彼(福井)と付き合っています。
彼は今、沖縄旅行中だとか。
子供のいない彼と奥さんとの、絆は強いそうです。
Cちゃんが猫好きで京都に住んでいること等すべてを、彼は奥さんに話しているそうです。
奥さんは話を聞いて、彼がCちゃんの家に泊まりに行く時、「私も、一緒に泊まりに行きたい」と、言い出しているそうです。
自分の旦那とCちゃんが、ゲイ関係とは知らないので、奥さんが泊りに来たがるのは分かるけれど、「奥さんと一緒に(Cちゃんの家に)泊まりに行っても良いか?」と言う彼(旦那)って、田舎の人で素朴だよね。
「一緒に泊まりに行っても良いか」と聞く彼を、Cちゃんは理解しかねていました。