「将来、オーストラリアに移住しようかな?」と、お客さん。
「なんで?」
「安楽死が認められているから」
「ニュージーランドにね。家族ぐるみで移住した先輩がいた。 『日本の年金でメードも雇えるぞ。 お前も一緒に行こう』と、言われたことがある。 でも、その先輩が日本に帰って来た」と、お客さん。
「なんで?」
「僕も聞いたの『なんで?』って。そうしたら彼が言った、『医療は、やっぱり日本でないとな』と」。
「僕はね、将来、何千万円か一時払いで払って有料の介護施設に入ろうと思ってるの。その時、彼(年下の同棲相手)はどうするのかな?」と、お客さん。
「今の中に二人で話し合えば良いやん。 『お前、将来、どうする?』って」
「今の中に、僕以外の男を見つけて出て行ってくれないかな」と、お客さん。
お客さんの万が一の時、自分名義の貯金は姉などの所に行くだろうからと、彼の為に現金を残しているそうです。
いわゆる、たんす預金。
この間ね、自分の部屋でタンス預金を数えていたら、彼が突然 入って来て、言ったの。 「こそこそ、何してるの」と。
「僕はとっさに、金を隠した」と、お客さん。
仕事帰りに寄ってくれたお客さんは、すごく純真な人です。
ある面、単純で可愛い人です。
そのお客さんに「趣味はなに?」と聞いたら、「無いと」の返事でした。
へー、ボウリングが正しいですか。 後で、直します。